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さようなら きっと好きだった


by soranoaogasuki
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吉井和哉

今引越しの準備に追われてるんですけど、
なんかふと吉井和哉について考えてみた。

彼は本当にミュージシャンになるために生まれてきたのだと思う。
そして、彼のようなミュージシャンは、多分この世の中に彼しかいない。
世界的に有名なミュージシャンも、正直彼には叶わないとまで思う。
なぜなら、曲を作って、詞を書いて、それを歌うことが彼の全てだからだ。
アーティストとしての吉井和哉が、きっと吉井和哉の全てだ。
だから、彼の作ってきた楽曲を聴くと、
彼のその時の精神状況が手に取るように判ってしまうのだろう。

今、「8」を聴いているが、本当に何とも言えない気持ちになる。
彼は、ある方向に膨張しすぎた「イエローモンキー」という枠に縛られて
自分を表現できずにいた、そんな感じに受け取れる。
イエモンというバンドが一人歩きしてしまった結果、である。

別によかったのにね。
イエモンのイメージが変わっちゃっても。
どんな形であれ、吉井さんがいて、ヒーセがいて、エマがいて、アニーがいて、
この4人が音を奏でれば唯一無二のイエローモンキーだったのに。

でも、アーティストとして満足した表現ができなくなってしまったのだから、
「解散」という結果はしょうがないと、今やっとそう思えるようになった。
だって彼は歌うことが全てなのだから。
曲作って、詞を書いて、それを歌ってこそ、吉井和哉として生きていけるのだから。
それが彼の思うようにできなくなったということは、
彼が生きていけなくなることにダイレクトに繋がってしまうのだからね。

私はこれからも、彼の「生き様」を追いかけていく。
by soranoaogasuki | 2005-03-19 21:17 | 戯言